ちょっと古いネタになりますが、今週の「100分de名著」。
ティーンに読んでもらいたい本ってことで、今回は太宰治の「走れメロス」でした。
冒頭から、真の主人公は?って話になって。
真の主人公は王様じゃないか、って話になってました。
王様、人間不信になって人々をどんどん処刑してたんですよね。
それに抗議したメロスも処刑されることになり…って感じで、話が始まるわけですが。
でその王様、最後にメロスとセリヌンティウスの友情を見せつけられて改心する、という話なんですよね。
人間不信から立ち直った王様こそ真の主人公、って話でスタジオは一致した感じになってましたが。
…でもね。
やっぱり、浮気調査を待ち続けたセリヌンティウスが、自分は感情移入してしまうというか。
自分は、主人公はセリヌンティウスとしたいですねぇ。
待つんですよ。
ただ待つ。
自分から何かできるわけではないんですよ。
すべては、メロスが握っていて。
自分の生死さえ、メロスが握っていて、自分は何もできない。
ただ、待つだけ。
主人公は…まぁ、王様でもいいけど、ヒーローはセリヌンティウスでしょ!!!